Case StudiesAccessによる帳票出力システム
背景
パワーアップ株式会社(注)の人事部のマエダさんは、全社的な就業管理のシステムを全社的に統一するプロジェクトを担当し、ようやく稼働までにこぎつけました。人事部ではせっかく集約された就業データベースをさまざまな用途で使おうと各種レポートを作成したいという要望が上がってきました。
最初の開発は専門の業者に頼むにしても、その後の修正やちょっとした帳票は自分たちで作成できるようになりたいという要望も出ています。
(注) 様々な企業に共通する課題、解決策を説明するための仮想の会社です。パワーアップ株式会社は自動車用品を製造するとともに首都圏で一般消費者向け自動車用品販売チェーンを展開しています。
課題と解決策
- せっかく作ったデータベースからさまざまなレポートを作成したい
- できればちょっとした帳票は自分たちで出力できるようになりたい

Accessによる帳票出力システムを開発し、一部の徴表はユーザが修正できるようにしました。
Accessによる帳票出力システム
概要
専門の帳票開発ツールが広く普及していますが、MicoroSoft社のAccessのリポート機能は操作も容易で、比較的細かいコントロールができ、ユーザ開発のツールとしてはコストパフォーマンスに優れているツールと言えます。ここでは、Accessをリポートツールとして位置づけ、100種類近い帳票の出力システムを開発した例をご紹介します。
特長
●Accessをレポートツールとして利用
Accessの知識がある程度あれば、既存の帳票の変更などは容易に行うことができます。
●多様なレポートを実現
単純なリストやカード形式のものから、クロス集計等複雑な集計処理を行うものまで100種類近い帳票を実装しています。
機能
1. 帳票の種類と処理内容
帳票は、給与・賞与などに関連する各種レポート、帳票で、その形式も単純なリストやカード形式のものから、クロス集計等複雑な集計処理を行うものまで多岐にわたっています。
帳票の出力にあたっては、ダイアログボックスで、対象となる部署、期間などを指定した後、下図のようなメニューから帳票を選択し、印刷を行います。この指定方法により任意の組み合わせの帳票を一括して行うことができます。

(注) 実際に開発した項目を一般的なものに変更しています。
また定期的な出力処理については、年間の特定時期の印刷処理として、あらかじめ、選択する帳票とその範囲を指定しておく機能があり、定例の処理を効率的に処理できます。また個別の社員の情報を検索、印刷することも可能です。
2.出力例
下図に出力帳票の例を2例ほど示します。この他給与明細、源泉徴収票なども本システムで取り扱うことができ、別システムで一括印刷を行う時のためにファイル出力機能も実装しています。


(注) 両図とも実際に開発した帳票の項目、数値を一般化しています
導入効果
比較的短期間で、多種類・多機能の帳票出力システムを開発できたのは、Access採用の成果と考えられますが、この他導入の効果として以下のような点が挙げられます。
- 多種多様な帳票を必要に応じて必要なだけ出力できる他、定例処理も効率的に行える。
- エンドユーザ自身による修正も含め、保守が容易である。
- アドホック(非定型)の帳票出力、データ分析が容易に行える。
動作環境
- OS: windows系サーバ・クライアントOS
- AP: Microsoft社 Access
- DB: Microsoft SQL Server
提供形態
- 通常の受託開発と同様にソフトウェアを開発し、アプリケーションを構成するコードについては弊社で過去に開発したコードも含む全てのソースコードを納品します。お客様は当該コードを自由に改変、複製して使用することができます。インフォテックは当該コード等の著作権を留保します。
- 開発費用は、ご要求をヒアリングした上で別途お見積りさせていただきます。
お問い合わせ先
インフォテック株式会社CS担当
電話:042-358-5777 電子メール: こちらから