PDFlibとは
PDFlib は、ドイツの PDFlib 社が開発したPDF文書を生成、編集、抽出、解析するためのプログラムライブラリーです。
PDFlib は、もともとはPDF文書を作成するライブラリーとして普及してきましたが、現在では TET、PLOP などをラインナップに加え、PDF 文書からのテキストやイメージの読み取り、文書情報の抽出や解析機能、デジタル署名 (電子署名) やタイムスタンプ機能を含む、総合的で高度なPDF文書処理アプリケーションを実現する製品ファミリーに発展しています。
PDFlibでできること
上記の3製品は、新規にPDF文書を作成します。
右の図のように、上位の製品では下位の製品の全ての機能を利用することができます。
PDFlib は、テキストやイメージを配置して新規のPDF文書を作成します。
PDFlib+PDI は、既存の PDF からページを取り込み、その上にテキストやイメージを重ねて配置することができます。
例えば、見積書等の顧客向けの文書を作成する場合、Microsoft Word で作成したテンプレートを PDF 化し、その上に重ね書きすることで、顧客毎に文書を変えることができます。
PPS は、既存の PDF にテキストやイメージを出力する場所を Adobe Acrobat 上で指定することができます。プログラムを修正することなく作成する PDF のレイアウトを変更できるため、開発工数の削減や、元となる PDF を簡単に入れ替えることができます。
TETは、既存のPDF文書を解析し、テキスト(文字)とフォントの詳細な情報やイメージを抽出するためのツールです。PDF文書から検索情報の抽出やデータベース化、PDFlibとの併用によるPDF文書の再編集など、既存PDF文書の活用を実現します。
関連製品として、Windows 上のエクスプローラーや SQL Server などでPDF文書を検索できるようにする TET PDF IFilter も用意されています。
PLOP は、PDF 文書のアクセス権、最適化、暗号化/復号などPDF文書処理システムの経済的な展開に最適な機能を提供します。ライブラリーとともにプログラムレスのバッチ処理に利用できるコマンドラインツールを標準装備。
PLOP DS は、PLOP の機能に加え、PDF 文書にデジタル署名 (電子署名) やタイムスタンプを施すことができます。
各製品の比較
PDFlib 製品の機能の比較を下表に示します。
表 PDFlib 製品ファミリーの機能比較
機能 | PDFlib | PLOP | TET |
PDFlib | PDI | PPS | PLOP | DS |
文書 作成 | 新規作成 | ● | ● | ● | | | |
既存文書の読み取り・編集 | | ● | ● | | | |
ブロック処理 | | | ● | | | |
文書 処理 | パスワード・最適化 | ▲ | ▲ | ▲ | ● | ● | |
デジタル署名 (電子署名) | | | | | ● | |
タイムスタンプ | | | | | ● | |
内容 解析 | テキスト抽出 | | | | | | ● |
イメージ抽出 | | | | | | ● |
属性情報 | | ● | ● | ● | ● | ● |
コマンドラインツール | | | | ● | ● | ● |
(注) ●:機能をサポート、▲:作成時のみサポート
製品及びバージョンによりサポートする機能の詳細が異なることがあります。詳しくは各製品のマニュアルをご覧ください。
サポートサービス
インフォテックでは、PDFlib 製品ファミリーをより安心してご利用いただくために様々なシーンに対応する無償・有償サービスを取り揃えております。
サポートサービスの詳細は PDFlib 製品のサポート(保守)サービスをご覧ください。
PDFlib 製品のサポート(保守)サービス
PDFlib 製品の特長
PDFlib 製品の特長は PDFlib 製品ファミリーの特長をご覧ください。
PDFlib製品ファミリーの特長