PDFlib 製品のメンテナンスリリース
2013年3月18日 (PDFlib 9 リリース) より、メンテナンスリリースの利用に関する大きな変更がありました。ここではメンテナンスリリースについて、今後の利用方法や利用条件をご案内します。
メンテナンスリリースとは
PDFlib 社では、一般に言うマイナーバージョンとリビジョン (10.x.y の x と y の部分) を合わせてメンテナンスバージョン (または マイナーバージョン) と呼んでおり、このメンテナンスバージョンが変更されるリリースをメンテナンスリリースと呼んでいます。
メンテナンスリリースにはバグフィックスや機能の追加、機能の強化、OS の新バージョン対応、言語バインディングの新バージョン対応などが含まれ、機能の重大な変更は含まれません。
変更内容
以前より PDFlib 製品のライセンスはライセンスされたバージョンのライブラリやコマンドラインツール (以下総称してバイナリ) でのみ利用でき、メンテナンスリリースを利用するには PDFlib スタンダードサポートサービスに含まれている Paid Support の契約が必要と規定されていた一方で、ライセンスと同じメジャーバージョンを持つバイナリであれば手続きなしにメンテナンスリリースを利用できるようにしておりました。今回の変更ではこの点が厳格化され、メンテナンスリリースの利用には Paid Support が必要であることが明確になりました。
今後のメンテナンスリリースの利用可否については以下の通りです。
スタンダードサポートあり | スタンダードサポートなし | |
---|---|---|
ライセンスバージョンの利用 | 可 | 可 |
メンテナンスリリースの利用 | 可 | 不可
(マイナーアップデートが必要) |
メンテナンスリリース利用時の
ライセンスキーの差し替え |
不要
(サポート期間中に限り) |
必要 |
ライセンスキーの交換 | 可 | 不可
(マイナーアップデートが必要) |
今後 PDFlib 10 等のスタンダードサポートサービスを更新する際、更新時点の最新のメンテナンスバージョンのライセンスキーが発行されます。このライセンスキーにはサポート期間の情報が含まれており、サポート期間内であれば更新後にリリースされたメンテナンスバージョンのバイナリでも使用できます。また スタンダードサポートサービスを契約しているライセンスキーは、任意のタイミングで最新のメンテナンスバージョンのライセンスキーと交換することができます。これにより、サポート期間の終了後もそのメンテナンスリリースの使用を続けることができます。
製品毎、バージョン毎の違い
メンテナンスリリースの考え方は、将来的にはすべての PDFlib 製品で上記のように統一される予定です。しかしながら、現時点では製品ごとやバージョンごとに対応が異なる場合があります。特に TET 4 をお使いの場合にはご注意ください。
PDFlib
PDFlib 8 以前と PDFlib 9 以降で扱いが異なります。
スタンダード
サポート | PDFlib 8 以前 | PDFlib 9 以降 | |
---|---|---|---|
ライセンスバージョンの利用 | あり/なし | 可 | 可 |
メンテナンスリリースの利用 | あり | 可 | 可 |
なし | 可 | 不可 | |
メンテナンスリリース利用時の
ライセンスキーの差し替え |
あり | 不要 | 不要 |
なし | 不要 | 必要 | |
購入前にリリースされた
メンテナンスバージョンの利用 |
あり/なし | 可 | 可 |
TET
TET 4.1 以前、TET 4.2 以降、TET 5.0 以降で扱いが異なります。特に TET 4.2 以降の扱いは他の製品とは異なり、ライセンスされたバージョン以外のバイナリではライセンスキーを利用できません。
スタンダード
サポート |
TET 4.1 以前 | TET 4.2 以降 | TET 5.0 以降 | |
---|---|---|---|---|
ライセンスバージョンの利用 | あり/なし | 可 | 可 | 可 |
メンテナンスリリースの利用 | あり | 可 | 可 | 可 |
なし | 可 | 不可 | 不可 | |
メンテナンスリリース利用時の
ライセンスキーの差し替え |
あり | 不要 | 必要 | 不要 |
なし | 不要 | 必要 | 必要 | |
購入前にリリースされた
メンテナンスバージョンの利用 |
あり/なし | 不可 | 不可 | 可 |
スタンダードサポートサービスをお持ちの場合、任意のタイミングで最新のメンテナンスバージョンのライセンスキーと交換できる点は変わりません。
マイナーアップデートについて
PDFlib スタンダードサポートサービスを契約していない場合でも、マイナーアップデートすることで最新のメンテナンスリリースを利用することができます。
マイナーアップデートには最新のメジャーバージョンにアップデートするメジャーアップデートと以下の点で異なります。
マイナーアップデート | メジャーアップデート | |
---|---|---|
アップデートの範囲 | マイナーバージョンの更新
(9.0.0 ->9.0.1) |
メジャーバージョンを含めた更新
(8.0.0 ->9.0.1) |
上位製品への移行 | 不可 | 可能
(PDFlib 8 ->PDFlib+PDI 9) |
スタンダードサポートの購入 | 不可 | 可能 |
アップデート価格 | 対象製品価格の 20% | 対象製品価格の 60% |
アップデートに関する詳細については 価格・購入方法#アップデートをご覧ください。