pCOS インターフェース (PDF を分析する)
pCOS インターフェース は、PDF を分析し、様々な情報を取得するツールです。
pCOS インターフェース は pCOS パスと呼ばれる擬似オブジェクトを使って、PDF から取得することができます。また、pCOS パスが用意されていない情報についても、PDF の仕様に沿って情報を取得することができます。
pCOS パスによる取得
pCOS インターフェース には、特によく扱う情報については簡単にアクセスできるようにショートカットが用意されています。このショートカットは pCOS パスと呼ばれ、下記の pCOS パスが用意されています。
- PDF 文書関連 (PDF バージョン、タイトル等)
- ページ (ページ数、ページ寸法等)
- フォント (フォント数、フォント名等)
- ラスタ画像 (ラスタ画像数、画像寸法等)
- インタラクティブ要素 (しおり、ページ内リンク等)
pCOS パスの詳細につきましては、pCOS パスリファレンスをご確認ください。
PDF 仕様による取得
pCOS パスが用意されていない情報についても、PDF の仕様に沿って情報を取得することができます。
pCOS パスが用意されていない情報を取得する場合、PDF の仕様に関する知識が必要になります。PDF の仕様は ISO が配布しているものの他に、技術的に同一のものをAdobe 社が配布しています。
対応する PDF バージョン
pCOS インターフェースバージョン11 では、下記の PDF バージョンに対応しています。
- PDF 1.4 (Acrobat 5) およびそれより古いすべてのバージョン
- PDF 1.5 (Acrobat 6)
- PDF 1.6 (Acrobat 7)
- PDF 1.7 (Acrobat 8, ISO 32000-1)
- PDF 1.7 Extension Level 3 (Acrobat 9)
- PDF 1.7 Extension Level 8 (Acrobat X/XI/DC)
- PDF 2.0 (ISO 32000-2)
pCOS インターフェース の利用用途
pCOS インターフェース の主な狙いは、PDF から様々な情報を取得し、プログラムで利用することです。
- 一定の基準による PDF 文書のチェック
- 大量の PDF 文書の中から不適正文書を抽出
- 文書管理のための属性情報の整理
- 出版前の文書の品質保証
- しおりの一覧を作成
- PDF 文書から ICC プロファイル等のコンポーネントを抽出
- JavaScript 等の Active 要素について、PDF文書のセキュリティチェック
pCOS インターフェース の技術情報・サンプル
機能の詳細については、パッケージに同梱されている pCOS Manual (英語) をご覧ください。また、pCOS パスについては ダウンロードページにある pCOS パス日本語リファレンスをご覧ください。
その他、各言語バインディングに付属しているサンプルプログラムや、機能毎のサンプルである pCOS サンプル集 (pCOS クックブック)等で動作をご確認いただけます。
pCOS インターフェース の入手方法
pCOS インターフェース は、下記の PDFlib 製品に内蔵されています。
- PDFlib+PDI
- PDFlib PPS
- PDFlib TET
- PDFlib PLOP
- PDFlib PLOP DS
- TET PDF IFilter
※PLOP、PLOP DS では pCOS コマンドラインツールを使用することができます。
PDFlib 製品は当サイトのダウンロードページからダウンロードし、評価版パッケージとして、各製品及び pCOSインターフェースの機能を使用することができます。
ただし、有効なライセンスキーを適用するまでは、10ページ以上または 1MB 以上の PDF ファイルを読むことができません。ご注文後、送付されるライセンスキーをパッケージに適用するとこの制限はなくなります。
(Nov 17, 2005 - Sep 27, 2013)