PDF 作成までの流れ(詳細)
PDFlib は、Adobe PDF(Portable Document Format) 形式ファイルをプログラムで生成するためのプログラムライブラリです。
PDFlib は、PDF を作成するために必要な機能を持っています。例えば、PDFlib の関数を呼び出すだけで、以下のようなことが可能です。
- テキストの配置
- 直線や円などのグラフィックの配置
- イメージの配置
- ページ内のリンクの作成
- しおりの作成
- レイヤーの作成
- ポートフォリオの作成
- パスワードによる暗号化
①PDF 文書を新規に開く
新規 PDF 文書を作成するには PDFlib 関数である begin_document() を使用します。 PDFlib の関数にはオプションを指定することができ、 例えば begin_document() の関数では、作成した PDF のファイル名等を指定できます。
②PDF ページを開く
PDF 文書を作成後、PDFのページをopen_page_ext() を使用して開きます。
③フォントをロードする ④位置決めして文字列を出力する
ページを開いたあとは、例えば以下の関数を用いて、PDF の内容を作りこんでいきます。
- load_font() … 文字列を表現するフォントを指定（例：明朝）
- show() … 文字列の内容の設定（例：Hello World ようこそPDFlib の世界へ）
- load_image() … 画像の配置、オプションを使って拡縮も可能
- moveto() と lineto() と stroke() … 直線を表示
- circle() と stroke() … 円を表示
フォントの設定を行えば、日本語の表現も可能です。また、図形は、直線、円のほか、弧や自由曲線、多角形、矩形等も関数によって出力できます。この他にも用途に合わせ様々な関数が用意されています。
⑤PDF ページを閉じる ⑥PDF 文書を閉じる ⑦PDF 文書の作成が完了
PDF 内で表示する内容の設定が完了したら、end_page_ext() 関数を用いてPDF のページを閉じ、さらに end_document() 関数を用いてPDF文書を閉じれば、作業は完了です。
もちろん、エラーを取得することも可能です。ほとんどの関数は、エラーが起きた場合に、-1 (PHP では 0)を返します。この返り値を利用し、処理を分岐することも可能です。
つまり、PDFlib の関数を呼び出すだけで、テキストやグラフィック、イメージ等を自在に配置したPDF を容易に作成することができます。PDFlibは、例えば、以下のようなときに活躍します。
- オンラインショップで購入した商品の名称や価格を織り込んだ注文書を作成する
- 人事データから個人台帳を一定の書式で出力する
業務上、書類を PDF として扱いたい場面は、まだまだたくさんあると思います。
そこで活躍するのが PDFlibなのです。
当サイトには製品情報だけでなく、実践的なサンプルプログラムを多数ご用意しております。初めての方にも PDFlib を安心してご利用いただけるよう、入門編もご用意しております。
PDFlib 製品はライセンスご購入前でも、評価版としてPDFlib の最上位製品 の機能を含むすべての機能を無償で試用※していただけます。
ぜひ一度ダウンロードしていただき、ご期待に沿える商品か十分にご検証ください。
※評価版の制限として、出力する PDF の各ページに「www.pdflib.com」というデモスタンプが表示されます
また、製品の評価中での技術面やご購入に関するお問い合わせも、随時受け付けております。ご遠慮なくお申し付けください。
