PDFlibバージョン7(PDFlib7)では、従来の機能との互換性を維持しつつ、さまざまな新機能を搭載しています。下記にその主要な機能を説明します。
更新情報の詳細については更新情報のページをご参照ください。
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【PDFlib7の新機能】
●表形式出力
PDFlib 7 で新たに加わった機能、テーブルフォーマッターは、複雑な表を自動的に作成します。
テーブルセルのコンテンツに合わせて表を自動的に配置するため、行と列を手動で配置する手間をなくします。
表は、複数の行やページにより分割することができます。
セルには単一行・複数行テキスト、イメージ、および PDF ページを収められます。また、境界線の色、背景色、セルの振舞などの多彩なオプションにより表現をコントロールできます。
表の行と列のサイズは、ユーザーの設定と連携して自動的に算出されます。
新しいテーブルフォーマッターは、カタログ、請求書、データベースレポートといった、実行中に表を含む PDF 文書を生成する過程を容易にします。
●PDF/A アーカイブ
PDFlib は、ISO 19005-1 で公的に知られる PDF/A-1a および PDF/A-1b の標準に対応した出力をサポートする世界で最初のツールの一つです。
PDF/A は長期保存と PDF 文書のアーカイブのための標準化されたサブセットを定義します。
PDF アーカイブがクラシックな紙やイメージベースから PDF 文書の長期保存に代わられる重要度は増しています。
既存の PDF/A 文書を取り込み、結合、分割することもでき、PDF/A としてイメージ(全ての色空間を含む)を変換できます。
PDF/A-1b が PDF 文書のビジュアルな外見を保護する間、タグ付き PDF 機能を利用することで、より高度な PDF/A-1a 文書を作ることさえ可能です。
●PDFlib+PDI への pCOS インターフェースの統合
PDFlib+PDI に pCOS 2.0 のインターフェースが統合されました。
pCOS は以前独立した製品として提供されていました。
pCOS インターフェースを用いることで、簡単な手順で PDF 文書の任意のプロパティを取得することが可能です。
フォント、イメージ、色空間、ページや文書のプロパティ、PDF/A や PDF/X ステータス、文書情報フィールド、および XMP メタデータなどをリストすることが可能です。
●AES による暗号化
PDFlib は Acrobat 7 がサポートする AES (Advanced Encryption Standard) アルゴリズムによる 128 ビット暗号化をサポートしました。
AES 暗号化は、以前の秘密化機構に比べ、安全度が大きく向上したといえます。
●修復と最適化
PDFlib+PDI では、破損した PDF データの取り込み時に修復モードを提供します。
さらに、新しい最適化ステップでは、重複するオブジェクトが取り除かれます。例えば、複数のドキュメントに同じフォントが組み込まれていたり、カラープロパティが取り込まれる際に働きます。
●テキストフローの改良
テキストフローエンジンは、テキストの配置のため次のように改善されました。
- リンクと他のインタラクティブな要素は、テキストフローによりテキスト・フラグメントから自動的に作ることができます。
- テキストセル内のイメージのためのスペース
- テキストフローフォーマッターがサポートする目次で用いられる表題とページ番号の間を埋める「点」を繰り返すリーダー
- テキストコンテンツとフォーマットオプションは、テキストフローエンジンに対し各ステップ毎に個別に供給できます。 これは、インラインフォーマットオプションを持つフルテキストを含むバッファを作成する必要性を削減します。
- フォーマットを決定するキャラクタクラスが再定義されました。例えば、フォーマットの決定において、キャラクタ「/」が、文字なのか、句読点のように扱われるかを指定することができます。
●その他のフォーマッティングの特徴
- 十進表記タブとリーダーキャラクタは、単一行テキストでサポートされます(複数行テキストフローに加え)。
- 矩形に対し斜めにテキストスタンプを配置するための、サイズと位置の最適化を計算するスタンプ機能
- テキスト形状のための問い合わせ関数の改善
●フォントハンドリングとUnicode
PDFlib のフォントエンジンは、次の通り改善されました。
- ロードされた TrueType や OpenType フォントの絵文字の数、グリフの数などのプロパティの詳細を取得することができます。
- Type 3 フォントのためのフォントサブセットを作成できます。
- Type 3 フォントを含む全てのタイプのフォントで Unicode をサポートします。
- テキストは、UTF-32 フォーマットで指定することが可能です。基本的なマルチバイトの範囲(U+FFFF)を超える Unicode の値をこれにより代用することがでます。
- フォントファミリ内に太字、イタリック、太字イタリックのフォントスタイルが提供されない場合、PDFlib はその場でフォントスタイルを作成できます。
- グリフの変換は、ユーザーによりコントロールできます。例えば、「オーム」のグリフがフォント内に提供されない場合、ギリシャ文字の「オメガ」が代わりに使用されます。 もしこのグリフが利用できなければ、ユーザーが選んだ置換えグリフが使用されます。また、もし必須のグリフが利用できなければ、PDFlib に警告を出力させることが可能です。
- グリフの数値参照に加え、フォント内のグリフを合字や、文体のバリエーションなどの名前により位置指定することができます。
- C や Java スタイルのバックスラッシュシーケンスは、テキストとして有効です。これはプログラミング言語の要求にかかわらず制御文字または非アスキー・キャラクターの操作を容易にします。
●日中韓テキスト操作の改善
PDFlib 7 では、以前からある CJK テキストに関する多くの制限を取り除きました。
- 全ての標準 CMap のグリフメトリクスの全てをサポートします。例えば、Shift-JIS をテキストフローにより配置できます。
- 全ての TrueType および OpenType フォントで縦書きモードをサポートします。
- 日中韓コードページ(Shift-JIS の 932 など)が全てのプラットフォームでサポートされました。(以前は Windows 環境のみ)
- CJK CMap はブックマークなどのインタラクティブな機能でサポートされました。(正式にはページコンテンツのみ)
- Acrobat により定義されている CJK フォントを Unicode で利用できるようになりました。
- フォントの埋め込みでは、OpenType の CID フォントで予め定義された CMap のひとつとしてロードされるため、強制的な埋め込みはされないようになりました。結果、生成されるファイルのサイズは小さくなります。
●マッチボックス
様々なテキストとイメージ関数をサポートするマッチボックスコンセプトは、フォーマット済テキストやイメージオブジェクトと同様に参照を容易にします。
マッチボックスは、注釈やシンプルマークアップによる装飾を個別に計算するのではなく、自動的に作成するために使用できます。
例えば、テキストフローによりフォーマットされたテキストにリンクを作成したり、テキストの一部に枠線を追加したり、フォーマットされた段落をハイライトできます。
●PDF 1.6 (Acrobat 7) の特徴
ユーザーユニットは、より良い文書スケーリングと、可能なページサイズの追加を提供します。
添付ペインの表示など、新しい文書オープンモードが、文書のデフォルトの印刷比率と合わせてサポートされました。
●イメージハンドリング
TIFF および JPEG イメージに対するクリッピングが、個別にクリッピングや透明性操作をすることなしに前面・背面の分離を自動的に保持し、配置する機能として追加されました。
●インタラクティブな要素と 3D アニメーション
注釈(ウェブリンク)は、該当するレイヤーが表示されている場合のみ表示されるよう、指定されたレイヤーに配置されます。
U3D フォーマットの 3D アニメーションは、コントロール用の豊富なオプションにより PDF の出力に取り込むことができます。
アクションは、3D アニメーションを対話的に操作できるよう定義することが可能です。
●PDFlib Personalization Server とブロックプラグイン
複数行テキストフローブロックは、以前のブロックからはみ出したテキストを一つのブロックとして繋ぐことができます。
これは、変わりやすいデータ処理のためにより多くのフレキシブルなレイアウトを考慮に入れます。
新しい pCOS インターフェースは、PDF からのあらゆる種類のブロックに関する情報のフレキシブルな情報検索に利用することができます。
●スポットカラー
Pantone スポットカラーが、新しい Pantone カラーブリッジとメタリックとパステルカラーライブラリによる色を含む、Pantone, Inc. 社の提供する 2006年エディションにアップデートされました。
Pantone カラー名称は、ブロックプラグインで統合されました。ブロックプロパティのインターフェースより直接選択することが可能です。
●XMP メタデータ
PDFlib は XMP メタデータを文書情報フィールドから自動的に生成します。
ユーザーは、事前に作成された XMP メタデータストリームをドキュメントや、ページ、フォント、イメージ、取り込まれた PDF ページ、テンプレート、ICC プロファイル、その他のオブジェクトのために供給することができます。
カスタム XMP 様式は、クライアントに特有なメタデータに対応するようサポートされます。
●言語バインディング
言語バインディングにおいては、Python 2.5 などの著名な新しいバージョンのサポートや、Python ラッパーの Unicode サポートなど、様々な改良がなされています。
●ドキュメント
解説文書は、説明とコードサンプルを提供する PDFlib の使用方法を解説したドキュメントと、API リファレンスの二つに再編成されました。
●ライセンス体系及び価格の変更
ライセンス体系は、CPU ベースからマシンベースに改められ、価格も改定されています。価格及び購入方法の詳細については、PDFlib製品の価格・購入方法を参照してください。
(注)本記事はPDFlib社の「What's new in PDFlib/PDFlib+PDI/PPS 7?」を参考にして作成しています。<
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